かこさんの『カラスのパンやさん』、子どもの「食べたい」気持ちを誘います。
一緒に読んでいる大人はどうかというと、そこは同じ人間、
当然ながらお腹が空きます。
ああ、お腹が空いた。絵本を読んで子どもを寝かしつけた後、
ふとある文庫を手に取ります。
この文庫本『肉まんを新大阪で』は、
食べ物のエッセイの第1人者 平松洋子さん。
今は出張が厳しい状況だが、以前は昼前に新大阪から新幹線にのると、
なんとも言えないお腹が減るにおいが。
我慢しても、我慢しきれない。そこにはあの『551蓬莱』
いや「豚まん」だろ、「肉まん」じゃないよ。
いやいや全国ベースでは「肉まん」だろう。
そんな呼び方も
豚まんを一口かじれば、熱々の肉まんの肉汁を味わえば、
そんな事吹き飛んでしまう。
美味しさはネガティブな気持ちも吹き飛ばす。
平松洋子さんのエッセイはそんなパワーを感じさせます。
一方、郷愁を感じさせるエッセイも。
「さよならの季節」は自分がお邪魔したおそばやさんの消息を。
特に新型肺炎で、そんなことも増えるかもしれません。
平松洋子さんのエッセイを、
もっと純粋に読める日々が帰ってくることを祈ってます。
『肉まんを新大阪で』平松洋子(文春文庫)
e-honホームページ
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033759437&Action_id=121&Sza_id=B0
hontoホームページ
https://honto.jp/ebook/pd_30075562.html
※下記古書店には、ご紹介している本があるか分かりませんが、
個人的に(あくまでも勝手に)古書店を応援させていただいてます。
在庫の有無は、必ずご確認ください。古書店さんは、一期一会です。
太田書店さん (阪急古書のまち、石橋本店、Webがあります。)
http://ota-shoten.noor.jp
ちなみに551のページは以下がリンクです。
551蓬莱さん https://www.551horai.co.jp